2026.01.13
MEDIA

柔らかな三日月のような笑顔で、多くの人の心を溶かしてきた“みんなの初恋”俳優ソン・イェジン(43)。 いま彼女は、ヒョンビンの“最後の愛”として新たな宇宙を切り開いている。より深みを増した香りと、成熟した内面を携えてスクリーンに戻った彼女は、青龍映画賞で2度目となる主演女優賞を受賞し、人生の第3幕を華やかにスタートさせた。
2025年11月19日に開催された第46回青龍映画賞では、話題作『しあわせな選択』(原題:仕方がない/監督:パク・チャヌク/制作:MOHO FILM)で、ソン・イェジンが主演女優賞と人気スター賞の2冠に輝いた。
これまで彼女は、
・2003年『ラブストーリー』で第24回青龍映画賞 人気スター賞
・2008年『妻が結婚した』で第29回青龍映画賞 主演女優賞・人気スター賞・ベストカップル賞
・2010年『白夜行-白い闇の中を歩く』で第31回青龍映画賞 人気スター賞
・2016年『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』で第37回青龍映画賞 人気スター賞
を受賞しており、今回で通算5度目の人気スター賞と、17年ぶり2度目の主演女優賞を手にした。

青龍映画賞終了後、スポーツ朝鮮のインタビューに応じたソン・イェジンは、「授賞式の直後から次回作の撮影に入ってしまい、あっという間に時間が過ぎました。もう青龍映画賞がずいぶん前のことのように感じます」と語った。
「今回は特に、まったく予想していなかったんです。正直、受賞への欲はかなり手放していました。だから受賞コメントも準備できないまま舞台に上がってしまって…。今思えば、もっとしっかり準備しておけばよかったなって。あまりにも現実感がなくて、うまく言葉が出てきませんでした。“こんな映画のワンシーンのような出来事が自分に起こるなんて”“家族にこんな感動的な栄誉が与えられるなんて”とまるで夢を見ているようでした」と笑顔を見せた。
17年ぶりの主演女優賞も大きな意味を持つが、何よりも彼女が深い感動を覚えたのは、ファンの力で受賞した人気スター賞だったという。 「ファンの皆さんの投票のおかげで受賞できました。人気スター賞は事前に結果が出るじゃないですか。その日の朝、家で準備しながら夫(ヒョンビン)に“私たち1位だって!人気スター賞をもらいに行こう!”って嬉しそうに話したのを覚えています。念のため“受賞コメント、準備した?”って聞いたけど、答えを聞く前に“運動しに行こう”って、すぐジムに行きました。今回の目標は、青龍映画賞で“怒った背中の筋肉”を見せることだったので」
続けて彼女は、長年支えてくれたファンへの感謝を噛みしめるように語った。
「本当に、どんな徳を積んだのかと思うほど、長い間愛を送ってくれるファンの方がたくさんいます。いつも支えて応援してくださるから、もっと良い作品、良いキャラクターに出会いたいと思えるんです。最近はドラマ「愛の不時着」をきっかけに海外ファンも増えましたが、今回も遠い国からたくさん応援してくださったと聞きました」
今回の受賞には、マネージャーの“夢”も一役買っていたという。
「不思議なことに、授賞式の数日前、マネージャーが“私が双子を妊娠する夢”を見たと言うんです。最初は笑って流したんですが、翌日には“ロトに当たる夢”も見たそうで。私は予知夢をわりと信じるタイプなので、“これは青龍映画賞を予知していたのでは?”と思いました。良い夢を見てくれたマネージャーには、本当に感謝しています。ちゃんとごちそうしないとですね」と冗談めかした。




17年ぶりに手にした2度目の主演女優賞についても、特別な思いを明かした。
「27歳のとき、初めて青龍映画賞の主演女優賞をいただきました。正直、あまりにも早すぎたと思っています。夢が早く叶いすぎて、嬉しさと同時に虚しさや喪失感もありました。当時は演技に迷いも多く、“なぜこれしかできないんだろう”“もっと上手くなりたい”と、劣等感の塊だったと思います。自分には過分な賞だと感じていました」
「賞は、もらえばもらうほど嬉しくなります。賞のために演技する俳優はいないけど、賞の“認められる力”は、つらいときに大きな支えになります。17年前は重荷だった賞も、今思えば私を支えてくれた原動力でした。責任感から、より努力しようという力にもなりました。この仕事をよく知らない方は、俳優同士が激しく競争していると思われがちですが、実際は自分自身との戦いです。華やかに見える仕事ですが、内側では血だらけのような瞬間も多い。そんなとき、応援の意味を持つ賞を見ると、また心を立て直すことができるんです」
「今回の2度目の主演女優賞も、そういう意味を持つ賞だったと思います。若い頃に比べれば重圧は減りましたが、これから進む道に拍手を送ってもらえたようで、より嬉しかったです。自分自身を褒めてあげたい気持ちにもなりました。年齢を重ねることで、心にも余裕が生まれました。少し不完全な自分を見せても、世間はそれだけで判断しないだろうという信頼も持てるようになりました」
7年ぶりの映画復帰作『しあわせな選択』についても語った。本作は、突然解雇された会社員が家族を守るため再就職に挑む物語で、ソン・イェジンは逆境でも揺るがない妻・ミリを演じた。
「演技を始めてから、初めて長い空白期間を持ちました。最初は復帰時期を決めていませんでした。初めての出産を経験し、子どもにとって母親の存在がどれほど大切かを学びました。漠然と3年ほど育児に専念しようと思っていましたが、思ったより早く復帰作に出会いました。もともとはもう少し育児を続けてから復帰するつもりでしたが、パク・チャヌク監督からオファーをいただいたんです。復帰作としてパク・チャヌク監督の作品に参加できるなんて、本当に幸運ですよね。観客としても『しあわせな選択』がどんな作品になるのか、とても楽しみでした」
「実際に演じてみると、とても難しかったです。素晴らしい先輩俳優の皆さんの中で、ミリというキャラクターをどう表現するか、たくさん悩みました。毎回、パク・チャヌク監督に宿題を提出しているような気分でした。でも現場では、キャリアも年齢も末っ子だったので、それはそれで良い経験でした」
「母親役も特別でした。子どもの欠点を包み込みたい気持ちと、きちんと正さなければならないという葛藤を抱える人物です。私自身も子育てをしながら、どう向き合うべきかを考えるようになりました。母になって初めてわかる感情がミリには必要で、実際の生活で経験したことが役に重なりました。まるで運命のような作品でした。もし独身のときにこの作品に出会っていたら、最後までやり遂げられなかったと思います」

ヒョンビンの妻、そして一人の母としての変化については、「今は頭の中の90%が子どものことです。以前は仕事と私生活の境目がありませんでした。演技が私で、私が演技でした。でも今はオンとオフがはっきりしています。仕事をするときは作品とキャラクターのことだけ、休むときは育児のことだけを考えます。そのほうが集中できて、感情もより豊かになり、演技に深みが出るようになりました」
「もう“初恋”の役はできないかもしれませんが、その分、演じられる役の幅は広がっていくと思います。俳優としてのスペクトラムが広がることが楽しみです。そして、夫の“最後の愛”になれたのなら、それで十分満足しています」と、愛情を込めて語った。
最後に彼女は、「新人時代に主演女優賞を受賞し、そしてベテランと呼ばれる時期に、再びこの賞を受賞することができました。自分の肩をそっと叩いてあげられるような出来事でした。今年は夫と一緒に良い賞をいただけて、一生忘れられない瞬間になりました。これからも努力を重ね、また認めてもらえる日が来ると信じています。いつか同じ作品で、夫と一緒に賞を受けるのが次の目標です」と、未来への想いを語った。
画像提供:스포츠조선
出処:https://m.entertain.naver.com/home/article/076/0004359224